カバー曲をただ歌うだけなら、私よりずっと上手く歌えて場を盛り上げられる人はいくらでもいる。かと言って、オリジナル曲は「生きてるだけで価値はあるのか」とか「笑って死にたい」とか、ギョッとするものばかりで歌える曲が少ない（笑）

だからクリスマスソングのライブって難しいなあと思って、この数年は避けて避けてきました。

それに、クリスマスなんて嫌い！という人も世の中にはいるし。やれハロウィンだ、クリスマスだ、大掃除してお正月の準備だって、イベント三昧で慌ただしく過ぎていく年の瀬にちょっと疲れちゃってる人もいるだろうし。

とか、色々考えずに、楽しく歌えばいいんですけど、やっぱり色々考えちゃうんですね。

じゃあ私はクリスマスが嫌いなのかというとそうではなくて。

小さい頃、母とクリスマスケーキを作るのが楽しみだった。スポンジから手作りして、三段重ねで、生クリームと苺をたっぷりのせた。ツリーも毎年飾った。サンタさんに手紙を書いて、わくわくしながら眠りについた。

あの頃の気持ち。

いつの間にか、ケーキを作らなくなった。

「彼氏とデート」「バイトが忙しい」とか、なんだかんだで家族と過ごさなくなっていった。サンタさんへ最後の手紙を書いたのはいつだろう？

クリスマスなんてファンタジーだ。世間に流されて浮き足立つなんてばかばかしい。だけどなんでか、涙が出てくる。

サンタさんを待ちわびていたあの頃は、もう戻ってこないということ。家族で過ごしていた時間の尊さ。

通り過ぎて気付くのは、あれは母が一生懸命作り上げてくれていた幸せな時間だったんだなあということです。

ハッと気付きました。

ああ、もうわたしは、あの温かなクリスマスを作る側になったんだなあ、と。

昨日「クリスマスライブだって！行ってみようよ」と、家族で、友達同士で、一人で、足を運んでくれた人たち。二度と戻ってこない一瞬一瞬。

ああ、なんだかこうして書いていて腑に落ちました。

歌う曲はなんでもいいんだ！

（笑）

自己解決！

私のクリスマスライブでは、私が小さい頃に好きだったクリスマスソングを歌います。心を込めて作ったオリジナル曲も、歌います。

お客さんそれぞれにクリスマスの思い出があり、それが例えどんなものであっても、掛け替えのない大切な時間だったということ。

あなたの思い出を、わたしも大切に思う。そんな気持ちで歌います。

今月、奥野さんとのクリスマスライブは、

12/16 木更津富士屋ホテル

12/24 君津亀山温泉ホテル

と続きますよー！

お待ちしております。

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ミライエテラスカフェ