10/21(金)ももも商会1周年ライブレポート【後編】

こんにちは、松本佳奈です。
10/21 ももも商会1周年『本と音楽の日』後編です。


ももさんが拾った落ち葉の色合いが美しい。

最近毎回書いているまつかなだより。
この日のライブ音源が1ヶ月間ストリーミングで聴けるお土産セットも販売!音符型のハニカムペーパーオーナメントは、pippo design worksの宮崎民子さんがこの日のために手作りして下さったもの。

ころんと丸い音符ちゃん。吊り下げても可愛いし、置いてあっても生き物のようで愛らしい。
(お土産セットは私のネットショップでも販売しますので、お求めの方は是非どうぞ!)

びさいどさんのランチを食べたり本を読んだりしていたらあっという間に15時半!

ライブが始まったらももさんに抱っこしておいてもらう予定が、私から離れると大号泣の末っ子…(普段はそんなことないのに…)時折遠くから聞こえる泣き声に謝りながらの本番でした。末っ子よ、すまん。

写真撮り損ねましたが、昼は喫茶びさいどさんのびさいどさんのプリン(三角クッキー添え)もしくはブルーベリーパウンドケーキのどちらかが選べて、さらに飲み物も付くという、おやつの時間なライブでした。←プリン美味しすぎて2個テイクアウトした…


1st stage
1.やさしさに包まれたなら(Cover)
2.dula-dula
3.生活の柄(Cover)
4.昼寝して
5.プリンとコーヒーゼリー
6.おいしい晩ごはん
〜作曲コーナー
7.ばかみたい
8.平和への祈り

お客さんからひと言ずつもらってつくる即興の作曲コーナーでは、8ヶ月の赤ちゃんから大人までが参加してくれました。ありがとう!
「好きなもの」をテーマに。
そこでできた作品がこちらです。

あずきバーとあんこ玉
赤ちゃんのおててがのびる
カレー メロン ハイハイン
猫が転がすかりんの実
山並みに雲がかかって
家々に陽が灯るころ
大人の青春 旅のはじまり
夜行電車 亀と一緒に

ハイハイン(赤ちゃんせんべい)の語呂が良くてつい口ずさみたくなる!

ももも商会の目の前にあるかりんの木にたわわにみのる黄色い実。そこそこ大きな実がぼとぼと落ちてくるのは街路樹として大丈夫なのかなと気になりましたが(笑)11月になって実が落ちる頃にはご近所の方が採りにきて、シロップやジュレを作るそうです。都会の中でも自然の恵みは健在!

赤ちゃんの時間から、陽が暮れて夜行列車に乗るという流れが、まるで人生みたいだなあと思いました。亀はすべてを知っている(笑)
「平和への祈り」を歌うことは事前に決めていたのですが、ちょうどRの壁に「平和の祈り」の文字を見つけて、嬉しくなる。
この記事の中に登場する、毎週土曜日にRでロシア・ウクライナ料理を提供していらっしゃる「EuroAsia Kitchen」のYOKOさんがちょうどお昼のライブを見にきてくださっていて、少しお話しできました。

ボルシチって元々はウクライナ料理なんですね。というか、ウクライナとロシアって日本みたいにパキッと国境で人種を分けられるような単純な歴史ではなくて、文化も人種も混ざっているんですよね。本当は分けられないものをわざわざ分けて、争って、文化を壊すような行為をどうして繰り返してしまうのかな…と。実際に現地を知っているYOKOさんだからこその視点、料理を通じて平和をつくる想いに、じんわりと共感しました。


そして日も暮れて、夜の部の始まり!
夜は上石神井ACさんのおつまみとドリンク付き!(お酒もOK)海老がぷりぷり…この一箱だけでワイン空けられます。
奥野家の三兄妹やご近所の子どもたちが学校帰りに押し寄せ(笑)昼と打って変わってワイワイモード。
石倉さんが100円で炊きたてご飯を提供してくれて、子どもたちはほかほかご飯におかかと醤油をかけて食べたり、食堂のような雰囲気でした。このシステムとてもよかったので今度私のライブでもやろう。子連れに嬉しい、白飯。

マイクスタンドとマイクなどの機材をお借りしたご近所のパーカッショニスト松園さとしさんが急遽飛び入りで入ってくれることになり、「やさしさに包まれたなら」「平和への祈り」「昼下がり、旅に出る」を三人で演奏しました。松園さん、ありがとう!


2nd stage
1.やさしさに包まれたなら(Cover)
2.大人だってさ
3.シャケハラス
4.プリンとコーヒーゼリー
5.dula-dula
6.生活の柄(Cover)
〜作曲コーナー〜
7.ばかみたい
8.平和への祈り
Enc.昼下がり、旅に出る

夜の部も作曲コーナー、やりました。
お題はやっぱり「好きなもの」
こんな歌詞ができました。

日曜日 石神井の街を散歩していたら
サッカーボール追いかける 猫 猫 にゃん
演劇の練習する高校生
ダンスする女の子
それはきらきらな宝石


ビールに泡盛 餃子にコショウ
デザートは桃
サウナでひとっぷろ
木々のざわめき 
夕焼け空に 光
珈琲の香りがしたら
みんなの集まる場 アール


最後、奇跡的に整ったので是非聴いてほしい…(笑)
言葉ってもともとメロディを持っている気がしていて、それを、発掘作業みたいに掘り出すのが作曲する人の役割というか…私はそんな風に歌詞から曲を作っています。

あと、「猫」と言ってくれた方がお二人いたけど、その猫は同じ猫ではないはずで…日曜日の石神井の街を猫が二匹並んで散歩しているだけで、見えてくる景色があるなあと。
いやー、短時間でまとまるのか不安だったけど、やってよかった作曲コーナー。11/21のワンマンでもやろうと思っています。(まだお席10席ほどありますので是非どうぞ!ご予約はライブスケジュールより)


ライブが終わった後、庭で側転しまくる子どもたち(笑)ピアノも弾いてくれた。
大人はおつまみ食べながらワイン飲んでのんびりしていて、本を読んでくれている人もいて、自由な雰囲気で、とてもよかった。こういうそれぞれが好きに過ごしている時間が、好きだ。
女子チームから大人気の末っ子(笑)
昼夜と、1日通して開催した『本と音楽の日』お越し下さった皆さま、ありがとうございました!温かな石神井コミュニティに混ぜていただき楽しかったです。そして何より、ももも商会1周年おめでとうございます〜!!
なんとかレポートも書けたぞ〜(笑)


最後に…今回、私がFacebookなどで気になった言葉をコピーして会場に貼らせてもらっていたんですけど、その中の一節をご紹介して終わりますね。

---------------------

われわれは、人類という一本の木につながる葉である。
 『パブロ・カザルス 喜びと悲しみ』アルバート・E・カーン(編)吉田秀和・郷司敬吾(訳) 
  
一秒一秒、私たちは、宇宙の新たな、二度と訪れない瞬間、過去にも未来にも存在しない瞬間に生きているのだ。

子どもたち一人ひとりに言わねばならない。
君はなんであるかを知っているか。
君は驚異なのだ。二人といない存在なのだ。
 世界中どこを探したって、君にそっくりな子はいない。
過ぎ去った何百万年の昔から、君と同じ子供はいたことがないのだ。

ほら、君のからだを見てごらん。
実に不思議ではないか。足、腕、器用に動く指、君のからだの動き方!
君は シェイクスピア、ミケランジェロ、ベートーヴェンのような人物になれるのだ。どんな人にもなれるのだ。そうだ、君は奇跡なのだ。

大人になったとき、君と同じように奇跡である他人を傷つけることができるだろうか。
君たちは互いに大切にし合いなさい。
君たちは、われわれもみんな、この世界を、
子供たちが住むにふさわしい場所にするために働かねばならないのだ。

私は、今までになんと驚異的な変化と進歩を目撃してきたことだろう。科学も産業も宇宙開発も、まさに驚異的進歩を遂げた。それにもかかわらず、世界は今も飢餓と人種上の圧迫と独裁に苦悩している。われわれの行動は、依然として野蛮人に等しい。

未開人のように地球上の隣人を恐れる。
隣人に向かって武器をもって防衛する。
隣人も同様である。
私は、人間の掟が殺すべしという時代に生きなければならなかったことを嘆く。いつになったら、人類が同志であるという事実に慣れ親しむときがくるのだろう。

祖国愛は自然なものである。
しかし、なぜ国境を越えてはならないのか。
世界は一家族である。われわれ一人ひとりは兄弟のために尽くす義務がある。われわれは一本の木につながる葉である。人類という木に。

20世紀最大のチェリストと言われるパブロ・カザルス。彼は《音楽で平和を訴えることが、自分が生まれてきた意味ではないか》と語ったそうだ。
人は、殺したり、殺されるために生まれたのではない。

カザルスの弟のエンリケが徴兵されたとき、母ピラールは彼を国外に逃がした。
「エンリケ、お前は誰も殺すことはありません。誰もお前を殺してはならないのです。人は、殺したり、殺されたりするために生れたのではありません…。行きなさい。この国から離れなさい」
彼女は、わが子だけは死なせたくないという、身勝手な肉親愛でそうしたのではない。
 激しい非難があっても、自分のすることが正しいという強い信念と勇気でそうしたのだ。

カザルスは、「もし、世界中の母親たちが自分の息子に向かって、私の母と同じことを言うなら、世界から戦争はなくなるだろう」と言っている』

平和を願うパブロ・カザルスとその母の言葉。 


---------------------
今日も、明日も、穏やかで幸せだなあと感じるひと時を、誰もが、自分の中に持つことができますように。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

松本佳奈

まつかな日誌

まつかな日誌 〜シンガーソングライター松本佳奈 日々の徒然〜