10/21(金)ももも商会1周年ライブレポート【前編】

こんにちは、松本佳奈です。
10/21(金)東京 練馬区の石神井台にあるR-SPACEさんで開催した、ももも商会1周年イベント『本と音楽の日』のことを書き綴りたいのですが…
あの日の、そよぐ街路樹の葉と葉の間から射す光が芝生でゆらゆら踊る様子や、都会のキリッとした緑の匂い、たわわに実った黄色いかりん、バク転しながら笑う子どもたちのエネルギーなんかは、言葉で表すことができない気がする…。あの雰囲気や色形をできる限りそのままスケッチするように書いてみますね。

冷たい雨が続いていたので心配していましたが、当日はピカピカの晴れ!朝7時に木更津を出ましたが、ちょうど平日の山手トンネル大渋滞な時間に重なってしまい、予定時刻を40分もオーバーして10時頃には練馬区に到着…

高速を降りて石神井台に着くまでの間、車の窓を開けていたら、石神井公園に差し掛かったあたりで急に空気がサッと変わって、緑の匂い!うちの周りの土っぽい匂いとはまた違う、都会の?すっきりとした緑の匂いでした。

今日の会場、R-SPACEさんは、マンションの一室を改装したシェアキッチンのあるコミュニティスペースです。日替わりで違うお店がランチ営業したり、イベントを開催したりしています。(写真左側の、椅子が出ているお店がR-SPACE)

そしてその右隣にあるのが、今月1周年を迎える「ももも商会」さんです。色とりどりのおもちゃや雑貨が並ぶ店内。月替わりで魅力的な企画展を開催しています。
オープン前に私も買い物…
この空間にいるだけでわくわく…
お店まるごと欲しい…
(あ、この日は0歳8ヶ月になる末っ子がお供でした)
購入したのはこちらの3点。
覗くと景色が万華鏡みたいに見えるレンズと、オリジナルのもももてぬぐい、そして辣油!(山椒がピリリと効いてて美味い)
全てのものを、このレンズを通して見てみたくなる。

実はもももの運営をしている奥野ももさんの旦那さんは、私のギターサポートでお馴染みの奥野裕介さん。奥野夫妻とはもう15年くらい?のお付き合い。お二人の結婚式で司会をやらせてもらったのが懐かしいです(笑)

私は、ももも商会みたいな文化を生み出すお店の存在は街にとって大きな財産だと思っているので(本屋さん然り…)何か一緒に企画したいなあと思い続けての、今回のイベント実現でした。

というわけでこの日もギターサポートは奥野裕介さん。さらに音響のセッティングも奥野さんに任せて(ありがとうございます笑)まずはどっさり100冊以上持ってきた本を並べる…

こちらはももさんと共にももも商会を切り盛りする、石神井のキーパーソン、石倉詩子さん。今回の企画をするにあたって、企画内容はもちらん、フライヤーやグッズのデザイン、石神井の飲食店さんとのやり取りなど、エネルギッシュに先頭切ってくれたのが石倉さんでした。このパワーと企画力を見習いたい!
R-SPACEさんにも元々本棚があり、自分が持参した本と交換できるシステムになっていました。いいなあ。
子育て関連、音楽、料理、アート、自然…この日をイメージして選んだ本たち。

「たいていのおかあさんは、なんにも努力をしなくても、しぜんにおちちがでたり、がんばってあかちゃんにおちちをすわせているうちに、おちちがでるようになったりするんだけど、いくらがんばっても、でないひともいます。

人間はひとりひとりがちがっているのですから、そういうおかあさんがいても、ちっともおかしくはないのです。」


「詩的な要素って日常の中に転がってる」

「ごはんのおかずなら、ひとくちたべればつぎに、ふっくらと炊けたごはんがほしい。酒の肴といえば、そのひと皿を見ただけでお酒ごころがくすぐられる。」


出産の後、以前はすんなり読めていた活字が突然頭に入らなくなりました。それでも、画集やコミックエッセイなんかを眺めたり、2〜3行読んでは本を閉じてまた違う本を開いてみたり…とにかく本に触れていることが好きなので、本屋を覗くことはやめませんでした。

「私にとって今は読めない本でも、他の誰かにとっては人生を変えるくらい大切なことが書いてあるかもしれない」
そんな想いから、本のシェアをしたいなあとずっと考えていて。今回あえて販売はせず(3冊くらいは販売用に置いておいたけど)「文庫」という形を取らせてもらって正解だったなあと思いました。
私は、人が、本の世界にぐーっと集中して入っているのを見るのが好きなんです。それは時間にしたら数分のことかもしれないけど、心が遠く遠く旅に出ている。その、心ここに在らず、という感じが、とても好き。
私もついつい本の世界へ…(笑)
そんな様子を不思議そうに眺めていた通りすがりのおじいさんが、ももも商会さんに差し掛かったときに急に「これってどんぐり?」と、ももさんに声をかけていて。
近くの石神井氷川神社からもらったどんぐりから成長したという新芽たち。パッと見ただけでこれがどんぐりだとわかるおじいさん。それからどんぐり話に花が咲いて、しばらく滞在していました。その感じがまたよかった。
途中、ももも商会のそのまた右隣の「池田雪絵大野俊治一級建築士事務所」の大野さんが芝生を高枝切り鋏でチョキチョキ整え始めたので思わず話しかける。大変だけど、この芝生の味わいを保つには手で刈るのが一番いい…という話や、どんぐりたちの話、昨年植えたぶどうの木があっという間に成長した話なんかを聞く。とてもいい時間。

さてさて、そうこうしているうちに、R-SPACEさんでは今日のお昼担当「喫茶びさいど」さんの営業がスタート。
この日はライブ特別メニューということで、阿蘇牛の牛すじのサンドイッチ、たまごサンドなど、軽食系を揃えていただきました。
小上がりがあるのが子連れには嬉しい。私も食べる。びさいどの藤井さんは保育士もされているとのことで、0歳連れには何とも頼もしい存在でした。ありがたい…。

全然ライブの話まで行けていないけど長くなったので後半に続くことにします(笑)

ではでは。

松本佳奈

まつかな日誌

まつかな日誌 〜シンガーソングライター松本佳奈 日々の徒然〜